花・火・アイ 早津明彦ー花火の世界

花火写真

コラムColumn - This page is written only in Japanese

花火写真とその撮影に関するコラムです。
It is columns about the fireworks photograph and about those photography.

【コラム1】花火撮影について

花火・・・この“光の芸術”とも言える美しいシーンを写すには、先ず撮影場所の選定次第で作品の出来栄えが決まるといっても言い過ぎではないでしょう。打ち上げ地点が良く見渡せる視界を遮るもののない展望のよい場所 ― 土手の上・湖畔や河川敷・高台 ― などには、オリンピックの人気種目さながらに多くのカメラマンが早い時間から三脚を立てて場所取しているのが目にとまります。さらに、前景に湖水や川など水面に映る花火まで生かせるポイントですと、この傾向はいっそう顕著なものとなりましょう。...続きをみる

【コラム2】花火撮影の現場から

私が花火を撮り始めた1968年頃、花火とは“お花見”の類で、写すのは余程の物好きな人間くらいのものでした。その後の40年の間に、カメラや感光材料は飛翔的な進歩を遂げ、それまでは初心者向けの低級機でしかなかった「全自動AF/AE機構」が高級一眼レフカメラにまで組み込まれるようになり写真界も絶頂期をむかえました。しかしそれも束の間、デジタル技術の台頭はフイルム式カメラを席巻し、今ではデジカメで花火を撮っている人が殆んどです。正確に云えば、本格的デジカメよりもカメラ付きケータイでお気軽に楽しんで写している人の方が数字の上では圧倒的に多いと思われます。...続きをみる

【コラム3】より良い花火を撮るために

私が花火を撮り始めた頃は、花火とは観るもので、写す人などほんの少数派でした。それが今では「花火写真家」というジャンルまで一応確立しているのですから、まさに隔世の感を深めます。面白いことに風景写真とは違って「花火を写すなら、自分が一番うまい・・・」と自負している人や、一家言をもった人が多いのも花火写真(家)の特徴と言えましょう。...続きをみる