このサイトについて 〜ご挨拶を兼ねて〜 This page is written only in Japanese.

フィルムからデジタルへ

2008年7月に、このホームページを開設して以来、6年余の歳月が流れてしまいました。その間、何度も内容の刷新を考えてきましたが、腹心の逝去、東日本大震災と不幸が重なり、日本の社会も激変したばかりか社会の営業形態までもが大きく変化してしまい…困難と戸惑いの連続でした。

おりしも写真界ではフィルムからデジタルへと移行する時期と重なり、私のような大型カメラで機械式レンズシャッターと大判フィルムのままでは…もはや社会のニーズには付いてゆけない状況であることを悟り、47年間余り慣れ親しんできたフィルム式カメラに見切りをつけて、デジタルカメラへと移行したのです。

デジタルカメラを使うくらいだったら、写真を止めようと考えていましたが、やはり写真は3日やったら止められない面白さがあり魅力がありました。ある意味、東日本大震災を契機に、デジタルカメラに切り替える決心がついたことは、実に幸運だったと言えるのかも知れません。

ともあれ47年の間、フィルム式カメラで培ってきたノウハウをかなぐり捨てて、未知のデジタル画像で…どこまで大判シートフィルムで写したのと匹敵する画質が得られるか、それ以上の滑らかなディテールの作品が得られるのかと云うその不安は実に大きなものがありました。

幸い、PENTAXから4000万画素の645判デジタルカメラが出ていたので、それを主力機として3年間の試行錯誤の末に、645判デジタルカメラでも大判カメラを凌駕する高品質な花火の作品が写せると確信を持つに至りました。

撮影機材も最初の800万画素から始めて、1200、2000、3600、4000、5000万画素とデジタルの技術革新は目覚ましく、驚異的なまでに画質が向上してきましたので、この機会にとホームページの刷新を図りました。

作風の変化 〜 花火写真から風景の中の花火へ

もちろん、加齢と共に昔と今では作風にも大きな変化が出てきました。花火だけを綺麗に写すとうスタンスから、「風景と花火の融合」へ進み、今では『花火と自然の融合』に加えて、時と場合によっては“絵画調”という味付けをするスタイルに変わってきました。

それは画像に人工的な加筆や修正を加えるのではなく、風や煙りに花火の火の粉などの動きのあるものは大きく流して写したり、木立、建造物等を利用して花火と大きさを対比させて見せる絵画的な技能の応用で、その土地の持つ独特な情緒や風情をも大切に写し込むことに主眼を置いた作風です。

もう、花火だけを主題とした作品はつまらないので撮らなくなり、≪風景の中の花火≫とでも云うべき作風が近年の私の撮影スタイルに定着してきました。来年は、私が商業写真として初めて花火を写してから50年、私自身も70歳で古希
を迎えます。

なお、このホームページのタイトルは『花火』を標榜しておりますが、もともとが風景写真家だった私ですので、花火大会へ行く道すがら寄り道して写したり、後になってから出会ったお気に入りの場所に戻って風景だけが目的で写した写真も併せて掲載いたしました。

2014年 秋早津明彦